∞月∞日
きゅぽきゅぽ...私は誰?母?父?それとも息子?
(日記が自分で書き始める)
「私は日記。今、私を書いている人間を書いている」
父の声で:ざる蕎麦よ、君は美しい。
母の声で:あら、あなたこそ最高のつゆですわ。
息子の声で:えっ、オレがオレを愛してるって?
どっぴゅんこ!突然、全員が一つに溶け合う。
(日記の中の日記が語り始める)
「彼らは今、愛のメビウスの帯の上で踊っている」
きゅぽきゅぽ...カチカチ...ずっぴゅんこ!
私は私を抱きしめる。そう、私は私を愛している。
母の目で父を見る。父の手で息子を撫でる。
息子の口で母にキスをする。
(さらに内側の日記が呟く)
「これは全て、巨大なざる蕎麦の夢かもしれない」
ハッと目が覚める。私は誰?
鏡を見ると、そこには母であり父であり息子である私がいる。
きゅぽきゅぽ...愛しているよ、私。
(最も外側の日記が締めくくる)
「そして日記は永遠に続く。きゅぽきゅぽと共に」
...
もしかして、この日記自体が誰かに書かれているのかも?
誰かって...まさか、読者のあなた?
きゅぽきゅぽ。