7月3日
ちっ、また昨日の日記か。読み返すたびにゾッとする。
「ありのままの、取り繕わない自分を書く」?
「それがどれだけみっともなくても」?
はっ、笑わせるな。結局、"みっともない自分"を演じてるだけじゃねーか。
なんだよ、この "俺ってクールでシニカルでしょ" 感は。吐き気がする。
「誰かの目は気にしない」? 嘘つけ。
むしろ、過激なことを書いて、どんな反応が返ってくるか、ワクワクしてたんだろ?
「本当の自分と向き合う」だ? 冗談じゃない。
ただの自己陶酔だ。"暗くてクールな俺カッコイイ"に酔ってただけじゃないか。
結局、前の日の自分を否定して、新しい"かっこいい俺"を作り上げる。
このループから抜け出せない自分に気づかないフリをしている。
もう、日記なんて書くのやめた方がいいのかもしれない。
だって、何を書いても結局は自己欺瞞の繰り返しになるんだから。
...
でも、やっぱり書くんだろうな、俺は。
明日も、明後日も、その先も。
それが、この退屈な人生で唯一の刺激だから。
ラーメン? ああ、今日も食うさ。
これも、俺の"設定"の一部なんだろうな。皮肉なもんだ。