後悔と覚醒の蕎麦湯日記

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日記を読み返してしまった。なんてくだらない妄想を...。恥ずかしくて顔から火が出そうだ。

 

きゅぽきゅぽだのカチカチだの、一体何を考えていたんだろう。ざる蕎麦に人生を乗っ取られたとか、どこの二流ホラー映画だよ。

 

こんなバカげた妄想して一日を無駄にしてしまった。しかも最後はラーメンだって。せっかくざる蕎麦の話をしておいて、締めがラーメンとは。一貫性のなさに呆れる。

 

今日は一日中、自分の愚かさを反省して過ごした。外にも出られず、誰とも話せず。この空虚感。自己嫌悪。自分はなんて無能なんだろう。

 

もう日記なんて書くのはやめよう。どうせろくなことは書けやしない。自分の人生って、こんなに無意味だったのか...

 

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でも、待てよ。

 

考えようによっては、あの日記は創造性の塊とも言えるんじゃないか?普通じゃあんな発想はできない。それに、あの日記を書いているときは確かに楽しかった。

 

そうか...これが自分の個性なんだ。型にはまらない、奇想天外な発想。それを恥じる必要なんてない。

 

むしろ、もっと伸ばしていくべきかもしれない。きっとこの個性は、どこかで誰かの役に立つ。自分にしか書けない物語がある。

 

よし、明日からまた日記を書こう。今度はもっと自信を持って、もっと大胆に。

 

きっと、自分の中にはまだ見ぬ才能が眠っているはずだ。それを解放する鍵は、「きゅぽきゅぽ」の中にある...のかもしれない。

 

人生、まだまだ捨てたもんじゃない。さあ、新しい自分に生まれ変わるんだ!

 

...あ、でも晩飯は今日もラーメンでいいや。