26夜

 

脳が張り詰めてる感じがしたのでサクッと強めの酒。アマレットミルク濃いめ。

カーペンター「ヴァンパイア/最期の聖戦」。

 

吸血鬼映画に見せかけた中年男性の労働讃歌

むさ苦しい中年男性達が、ヴァンパイア退治というよりビルの解体工事みたいな肉体労働感バリバリで進んでいくのがいかにもカーペンター節。スタイリッシュ感ゼロ。そして仕事の後はモーテルで大量の娼婦とパーティ。ビール。流れっぱなしのデザートロック。ひどい。今では失われつつある男の欲望丸出し映画。映画の中にしかない夢の世界。

昔はこういうマッドマックスみたいな精神病んでる感じの中年主人公って理解出来なかったけど要するにミドルエイジクライシス的な造形なんだな。歳とって段々実感してきた(24のジャックバウアーとかも今振り返るとそうか)仕事仕事の人生で友だちはヴァンパイア退治なんてやめて逃げよう、と助言するんだけど主人公は仕事しか分からないから辞められない、みたいなの自分の年齢で観ると結構クる。

しかし暴力でサクサク進めるの今は無理なスタイルだけど、やっぱ映画のテンポよくなるからリーダビリティー良いな。テンポ大事。ラストの同期入社の奴が結婚退職(ヴァンパイア化)したから、代わりに新人をセクハラ指導でシゴいて(そうやって自分も育てられたから)バディになって仕事に突き進んでいく感じ(そして破滅の予感)、何のカタルシスも無い。泣ける。

 

3:30。頭が冴えて寝れず。抹茶のリキュールを牛乳で割る。廃線チャンネル的なのyoutubeで見ながら観念奔走を落ち着かせる。

 

27日

朝から気合いが入らず思い切って近所の蘭州料理屋で牛内蔵拉麺。後、喫茶店でメモ。今年は躁気味で気がつくと1000とか2000とかメモが溜まっていくので(ほとんど意味不明な怪文書)こまめにフォルダを掃除。IldjarnをBGMに。さらにダークアンビエントの気分だったのでbeheritにチェンジ。チープさが逆にサタニックで良い。ダンジョンシンセの元祖ってこれか?

 

この間中野のまんだらけ行った時たまたま開催してた「矢口高雄 春夏秋冬 Cafe」、グッズの魚紳さんが黄色いバラをバックにカッコつけてるタペストリー、意味分かんなくて欲しい。

 

志田こはくブーム引き続き。ネットで見れるものが少なくてインスタライブの動画とか見ちゃう。多部未華子とかTWICEダヒョンとか、頑張って笑いをとりにいってるのを見ると健気ですぐ好きになってしまう。

 

中川信夫四谷怪談は昔DVD買って観て大変感動したけど(特に後半の赤い布みたいなのがフワーって浮いて襲いかかってくる所、最高!)U-NEXTで他作品をチラチラ観た感じあまりピンとこなかった。でも、夏休みの子ども向け映画みたいなのばっかり撮らされて、文句も言わず(言ってたりして)タイトな仕事してる心意気はシビれる。

 

「クラム」少し再見。分かってなかったけど、タイトル、クラム家ってことか。才能が無かったマクソン。あったロバート。あり過ぎたスティーブ。またいつか観よう。

 

岡林信康「森羅十二象」聴く。このアルバムだけ異常に好き。特に「26ばんめの秋」から「さよならひとつ」の繋がり方、最高。号泣。まぁ僕の年齢で「さよならひとつ」の歌詞で泣いてたらちょっとおかしいんだが。

 

ふと思い出して聴く。小学生の時凄く好きだった。