知識があったところで虚しいけれど、
その虚しさが分かるのは知識のおかげとも思う。
そういえば先日、王子飛鳥山公園で師匠であるあがた森魚さんのフリーライブを観た。
久しぶりに紙を使ったパフォーマンスを目撃してその快活さに安心。
初期の紙パフォーマンスは、紙を抱きしめたり、怒ったり、くしゃくしゃにしたりと、
密室的で自閉的な印象を持ったけど、この日の紙は屋外ライブ。
風にふわふわと揺れたり、舞い上がったりと開放的でスケールの大きさ、豊かさを感じた。
常に歩みを止めない師匠の精神に敬服。
29日
原宿kit galleryへ。CHOPPNG MALL PART6。
道すがら、付近の高級マンションに少し気後れ。
ギャラリー入っていきなり目に飛び込んできたのが御用牙VHS3巻セット。欲しい。
ただ、今からVHSで集めるのもどうなんだろう、と変に逡巡。
その後もタイpunkのフライヤー集など興味を引くもの多数なんだけど、魂に来ない。
結局何も買わず退店。
でも、非常に良い雰囲気のイベントだったので次回は初日から参加したい。
移動、原宿駅付近のカレー屋でポークカレー。
会計後、いただいた蜜柑味の飴を舐めながら新宿に。
一丁目の方はあまり馴染みがないのでウロウロしているだけで楽しい。
ジャワ料理屋MONGO MOROが激混み。どんな料理なんだろう。
目的地のIRREGULAR RHYTHM ASYLUM開店まで少し時間があったので喫茶店DOMへ。
リアルな純喫茶。
IRA入店して、俵屋さんの「FRENGY」がないかと期待したんだけれど見つからず。
知人の円香氏がリリースしている「サイボーグ魔女宣言」現物発見。こんな小さかったんだ。
結局特に何も買わず。
購買意欲が収まらず御苑近くのブックオフへ。
「デモンズ」のBlu-rayを迷ったり「全身小説家」持ってないなーなどウロウロしていると、
「子猫をお願い」を安く発見。これだ。即buy。
ちょうどBlu-rayの購入を検討していたので良いタイミングだった。
帰宅。
道中『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』について再度考える。
実は親父が死んだのは嘘で(あのシーン唐突に喋るだけで違和感が結構強い)、
トムハンクスがディカプリオを懐柔籠絡する暗黒BL、という、はらだみたいな終わり方もいいな。
と、脳内で二次創作。
あと普通に考えて父息子がテーマなら父殺しの構造の映画とか割と定番だけど、
実際の父親が死んでも父的な存在に依存する映画って結構珍しい。
というか、父親を悲惨な目に合わせた社会への復讐はどうなったんだ?
あと、女は嘘つきで本当のことを言うのは男、みたいな二項対立で作られててちょっと危うい。
(途中の結婚相手の父親も何故だか真実志向)
この映画の中の女性は基本的に悪者扱いされている。母親の不倫、再婚、出産は本来責めようがないんだけど悪として描かれているし、金くれたらヤっちゃうビッチとか、スチュワーデスになりたいアッパラパーの女学生(ここほんと酷い)、自分をFBIに売った婚約者、と、次から次へと悪意がてんこ盛り。
そんな中で「男の世界は真実なんだ。FBIで働け」と懐柔し、冒頭で父親が用意してくれたように、
FBIの中でスーツを着て終わる。凄くマッチョ。
ラストカット、トムハンクスとディカプリオの二人からズームアウトすると、
全く同じような黒いスーツの集団の中に、個人としての主人公が消えていく。
考え出すと悲しい話だ。
これを日本でやるならロボットアニメになりそう。
外骨格(スーツ)としてのロボット、それに乗る少年、父との関係性。
なんて、ぼんやりしながら昼ごろ就寝。
30日夜。
起床。薬を何か飲み忘れてる感覚。
調べてみるとリスペリドンだった。しっかりしないと。
歩く。富士見台へ。
もう少し早ければ中村橋の古書クマゴロウ行けたな、と思いつつ駅前へ。
朝食がまだだったので京王ストアで色々買いベンチで食べる。帰宅。